産業用ロープアクセスは、足場の得られない作業環境で行う高所作業の手法です。
それは、作業者がロープで体を支えて清掃・点検・補修・塗装・溶接など様々な作業を行うものです。
産業用ロープアクセスは、もともとは登山や洞窟探検の技術から発生したものですが、北海油田のプラットホーム・パイプライン等のメンテナンスで長年運用され、UKにおいて産業に適した安全な手法に成長しました。
作業者には高い技術が求められます。安全性は極めて高いのが特徴です。
欧州連合では産業用ロープアクセスの法制化が進み、2006年に製品規格EN12841が制定され、ロープのコントロールデバイスが各種開発されるようになりました。
これらのプロフェッショナル製品は「安全帯の規格」が足枷になっている日本国内においても市場に供給されるようになり、訓練を受けていない人たちの間で見様見まねで使用される不安が生じています。
しかしながら、2007年からIRATA(産業用ロープアクセス同業者協会・国際)のアセスメントを含む技能認定試験が国内でも開催されるようになり、今では200人近い認定技師が生まれています。
加えて、ペツルジャパン株式会社(プロフェッショナル製品の総合メーカー・ペツルの日本代理店)の技術講習と販売店である弊社FTGの技術講習を受けるユーザー様も増えて正しい技術を取得した人が多くなりました。
弊社FTGは、いろいろな高所作業の実務に加えて、ペツル・プロフェッショナル製品の販売が主たる業務ですが、同時にユーザー様に正しい用法とレスキューなど安全技術を確実にマスターしていただけるよう、特に技術講習に力を入れています。
安全な産業用ロープアクセス技術が広く国内に浸透し、かつ労働災害防止にも役立つことで、社会に貢献したいと考えています。
風車で活躍するロープアクセスマンたち
ロープアクセス訓練