橋梁のインスペクションの支援で宮崎県へ行ってきました。
ほとんど車両で点検できるようですが、大きな橋になると、どうしても点検車が届かない高いところがあるそうです。
それを遠方目視ではなく、接近して点検しようというのが、今回の試みです。
ロープアクセスは、予算を低く抑える目的で採用される工法ではありません。
点検という短時間の作業のために足場を設けようとしたら、足場の掛け払いのリスクのほうが高くなってしまいます。
そのリスクを低減するために採用されるのがロープアクセスでなければならないのです。
ロープアクセスは安全性の高い工法ですが、100mの長さのロープを使用するような高所では、万が一のトラブルのとき、誰も助けてくれません。
作業チームにはオンサイトレスキューの技術が求められます。
また、作業を計画する段階でレスキューの計画を立てる必要があります。
作業初日は、計画どうりにレスキューできるか否か、救助訓練からはじめる慎重さが大切です。