「グリップ」では、ダブルプロテクションの原則は守れない


周知のとおりロープ高所作業は、メインロープ及びライフラインの使用が法律で義務付けられています。
これは当該作業(ロープアクセス)のISO-22846が定めるところの、ダブルプロテクションの原則と同じです。
ライフラインと安全帯は作業中はもちろんのこと、下降中も作業者と連結され、かつ墜落阻止機能が正常にはたらいていなければなりません。
しかし一般の高所作業における「垂直親綱」を、ライフラインに転用すると、このダブルプロテクションの原則は破られてしまいます。
img_1801_r「垂直親綱」は、直径16㎜の三つ縒りロープを使用するのが普通で、その墜落阻止器具は必然、グリップ(たとえばロープチャック)になります。
グリップの位置を変更する場合、作業者は、グリップ本体を把持してロックを解除しますが、作業者がグリップを把持している間は、ライフラインは無いのと同然の状態です。
いいのかなぁ… ダメでしょう。
墜落阻止器具本体を把持しなければならない構造は、製品としては回避しなければならない大きなリスクです。

モバイルフォールアレスター:アサップロック
モバイルフォールアレスター:アサップロック

繰り返しますが、グリップは一般の高所作業における「垂直親綱」に使用する墜落阻止器具で、ロープ高所作業のために開発された製品でありません。転用は危険です。
ロープ高所作業のライフラインには、ペツルのアサップロックを使用するのがベストです。
なぜならジャミングローラー式なので、下降中に本体を把持する必要がないからです。
また本体を把持したまま墜落しても、墜落が止まるのは、アサップロックだけの性能です。
IMG_0445_Rカムロック式のDMMのキャッチは、下降の際に操作が必要になりますが、下へ引くための「しっぽ」があり、本体を把持する構造ではありません。
いずれにしても、運用には訓練が必要です。
次回ビッグロック日吉店でのトレーニングは、11月25日です。
奮ってご参加願います。


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