10月23日、トレーニング3日目
昨日のエッジマネジメントで、切断の危険因子であるシャープなエッジからロープ保護する有効な対策として、ロープをワイヤースリングに替える方法を説明しましたが、それはビルのガラスクリーニングの現場で、ステンレス製の雨樋でロープが切断し、墜落災害が発生したことが何度もあったからです。
アルミ製の水切りの繋ぎ目でロープが切断して墜落した事例を加えると、私の知る限り首都圏で5件発生しています。
業界団体は 、メインロープのみならず作業者の命の綱であるライフラインまで切断したことに ただただ驚くばかりで、有効な切断防止対策を今の今まで出していません。(メインロープが切れるときはライフラインも同時に切れます)
具体的な対策は、会員各社にお任せということなのかもしれませんが、ロープをワイヤースリングに替える手法は、ビルの窓拭きのブランコ作業ではできっこないからでしょう。
受講者諸君に安全な作業手順を示すため、平場ながら展示を行いました。
FTGロープアクセス
Fukuhara Training Group
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第40回IRATAトレーニング3日目(ロープの切断防止対策)
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第40回IRATAトレーニング2日目
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即位の礼正殿の儀で祝日となった10月22日、あさイチでロープ切断防止の知識(エッジマネジメント)を行いました。
作業中にロープがアルミ製の笠木の繋ぎ目や、ステンレス製の雨樋のエッジ等の危険因子に接触すると、切断する可能性がきわめて高くなり危険です。
ロープに害を及ぼす危険因子は取り除くことが一番ですが、合理的でない場合は、ロープが危険因子に接触しないよう、リアンカーやディビエーションあるいはYハングで取り付ける必要があります。
治具を使ったロープの取り付けも有効です。
以上の対策が困難なときは、ルーフローラー及びアルミエッジプロテクターで、危険因子にロープが直接接触しないよう対策を立てます。
ロープをワイヤーに替える工夫も有効です。
布製のロープガードは、破れたり外れたりるす可能性があり、決して有効とはいえません。
またロープが横ズレするスウィングはとても危険で、木製の板でも切れることを実験で示しました。
レベル1のトレーニングは順調で、昨日のロープトゥロープトランスファに加え、新たにリアンカーの通過、ディビエーションの通過、結び目の通過、下降モードのレスキューまで進むことができました。
結索術は、リスクアセスメント後の完成されたベーシックアンカーまで進んでいます。
レベル2と3のトレーニングも、きわめて順調
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第40回IRATAトレーニングコース開催
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10月21日、IRATAトレーニングコースの始まりです。
受講者は、北海道 、宮城県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、岐阜県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県 、福岡県の全国各地から18人です。
階級の内訳は、レベル1が8人、レベル2が5人、レベル3が5人です。
IRATAガイダンスのあと、国内法であるハーネス型墜落制止用器具特別教育及びロープ高所作業特別教育を行いました。
ロープアクセスの技術習得には、初級レベルでも4日から5日はかかります。
たった1日の特別教育 (実技は3時間) で、教えられることはわずかです。
受講者諸君には、この一週間で、しっかりした技術を習得してもらい、日々の安全作業に努めてもらえるよう指導したいと思います。