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  • 第46回:IRATAトレーニング・アセスメント2日目

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    8月28日、7人のレベル2 の審査が行われました。
    結果は、全員合格
    しかも 5人が excellent、2人が very good の成績でした。
    実力レベル3の皆さんですから、そりゃまあ当然だったでしょうね。
    でもこれは、インストラクターを務めたMIZUTAクンの手柄だと思います。(笑)

    それはそうとて、事後研究は大事です。
    昨日のレベル3の、ロープトゥロープトランスファ を振り返ってみましょう。

    カジュアリティ(要救助者)のクロール側から介入するメソッドです
    カジュアリティのセカンドバックアップ側のロープを登ります
    自分のセカンドバックアップを使用してカジュアリティのクロールをパスします
    クロールの下のアサップロックはリリースです
    セカンドバックアップをアサップロックに交換し、上方にスライドさせ、安全なフォールファクターの位置をまもります
    さらにロープを登り返して クロールからアイディへチェンジオーバーです
    これで ようやくレスキューモードになりました
    登りすぎた分 下降しています
    あれっ? なんばしよっと??
    コネクタ2個’(ショート)で接続するつもりですかぁ?
    アイディ側から介入するメソッドと勘違いしちゃってますね
    ほんとにショートとロング 繋いじゃいました
    おっと!こんどは自分のアイディで登り返しをやらかそうとしています
    たしかに3:1のメカニカルアドバンテージです
    登り返してますが、完全なる勘違い
    つなぐ必要も 登り返す必要も まったくありません
    下手すりゃ メジャーでスクレパンシーと言われかねません
    レベル3に求められるのはリスクアセスメントです
    リスクの高いメソッドを選んではいけません
    リアンカーじゃあるまいし 下方にはロープがたっぷりあるんです
    やっと登り返さなくてもいいことに気が付いたようです
    自分のアイディをコントロールして、ロープトゥロープトランスファを終了させました
    アイディ リリース
    アサップロック リリース
    あとは二人で降りるだけ
    レッツラ ゴン
    ハイよくできました!って言いたいんですけど, 時間かかりすぎ
    なまら はんかくさい メッソドでした

    カジュアリティをショートとロングで接続し、登り返しまでやらかしたのは まったくのムダ。
    ロープ間の距離が近かかったので、ショートを繋ぐことができたから よかったものの、苦しまぎれにロングを繋ごうものなら、一発でメジャーディスクレパンシーで失格になるところでした。
    なぜなら、クロールに墜落防止措置を講じてはいけないのですから!
    正解は、ショートもロングも繋がずに、カジュアリティのアイディをコントロールして、ロープトゥロープトランスファを終了させるのが先決!
    前述を繰り返しますが、レベル3に求められるのは、リスクがもっとも低いメソッドです。
    危なっかしく感じさせるのは、避けるべきでしょう。
    【岡目八目】

    次回の岡目八目は、 パスノット レスキュー

    乞うご期待

    
    

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  • 第46回:IRATAトレーニング・アセスメント初日

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    8月27日、3人のレベル3と、5人のレベル1の審査です。
    アセッサーのピーターさんと通訳ヨーコさんがやってきました。
    午前9時30分ころから始まったアセスメントは、順調に進み、午後3時過ぎに終了しました。
    結果は ひとつの失敗もなく、レベル3およびレベル1ともに 全員合格でした。
    おめでとうございます!
    それでは写真を以下にアップします。

    ブリスベンからアセッサーのポーターさんが来加されました。
    東京から通訳のヨーコさんがやってきました。
    アセスメント前のPPEの相互チェック
    緊張する時間です。
    アセッサーによるPPEのチェック
    受講者全員チェックされました。
    レベル3もチェックされました。
    いよいよアセスメントの開始です。
    レベル1はスタート
    レベル3はいろいろ指示されているようです。
    始まり始まり

    ロープアクセスのアセスメントなのですが、 一般高所作業であるフォールアレストクライミングおよびワークポジショニングも審査の対象です。

    ツインテール アブソービング フォールアレスト ランヤード(2丁掛けランヤード)を使用して安全にはしごを登ってもらいます。
    課題の説明をするアセッサー
    始まり始まり
    フォールファクター0~1をまもって登ります。
    登り切ったところでワークポジショニングを演じてもらいます。
    やったね!YAOちゃん
    いい感じ
    チョロいもんです。DEMUさん

    皆さんご期待の「岡目八目」は、レベル3のパスノットレスキューとロープトゥロープトランスファレスキューなのですが、後日アップします。
    乞うご期待


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  • 第46回:IRATAトレーニング5日目

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    8月26日、トレーニング最終日です。
    午前中、レベル1の諸君、習得した技術の出来具合を確認したところ、明日のアセスメントに間違いなく合格できるだろうと判断できました。
    そこで午後から実践的なトレーニング、エッジマネジメントの実技を教えました。

    笠木のシャープなエッジからロープを保護するための いろんな道具を並べました。
    一番効果が高いのはどれ?
    全員がルーフローラーを指さしました。
    しかし、使い方を知っている人は一人もいませんでした。

    ルーフローラーの使い方(フェンスを越える例)

    ルーフローラーをセットしてロープを下ろす
    ルーフローラーには落下防止措置を講じる
    フェンスを越える場合は別系統のロープ(グリヨンが有効)を2本用いる
    プロテックプラス(ぺツルの新製品)でロープを保護する
    下降する
    メインロープとライフラインへ 移動
    ロープトゥロープトランスファ
    たいへんよくできました
    お疲れちゃんでした

    ロープをワイヤーに交換する方法(フェンスを越えない例)

    ワイヤーの上端をアルパインバタフライでロープに接続する
    十分な弛みをもってワイヤーの下端をロープに接続する
    リギング終了:屋上側
    リギング終了:壁面側
    アサップロックを取り付ける
    アイディを取り付ける
    プロテックプラス(ぺツルの新製品)でロープを保護する
    プロテックプラスはアラミド(ケブラー)です
    リアンカーのごとくにロープに乗り移る
    いい感じ
    たいへんよくできました
    お疲れちゃんでした
    プロテックプラス【ぺツルの新製品】

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