いよいよ来週12日月曜日から、トーアス(株)主催 IRATAトレーニングが始まります。
気が付けば、もう50回目の開催を迎えたのですね。
ここまで10年、あっという間でした。
それはともかく、受講者は15人。
レベル3が一人、レベル2は3人(いずれも初回)、そしてレベル1の新規事項者が11人です。
北海道から1人、茨城県から4人、東京都から3人で、半数は関東以北です。
そして大阪府から2人、兵庫県から2人、三重県から2、人奈良県から1人ですから、関西勢が半数。
レベル3はマンツーマンの指導となりますから、とっても贅沢なトレーニングになるでしょう。
レベル2も3人ですから、これまた十分なトレーニングになるはずです。
さてレベル1… 11人もいますから、足並みがそろうかどうか気になります。
まあ、なんとかなるでしょう(笑)
私は明日から現地入りです。
FTGロープアクセス
Fukuhara Training Group
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第50回:IRATAトレーニング
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とってもよかったKOSEKIクン
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コロナ禍の前の一頃、トーアスではレベル3が1発で合格するのは困難だと思われておりました。
「トーアスで受かれば本物だ」という声もあったくらいです。
審査はハンギングホールに始まり、ダミー人形をショートリンク(カラビナ2個)で吊り下げ、斜めにテンションラインを張って、そしてダミー人形をショートリンクから外してテンションラインに乗せ、床面までロワーリングさせたら、自分も下降してプルスルー(天井には何一つ残さずロープを回収)をやる。などとというコンバインドが課題になっていました。
こんな面倒くさいのは、初めて審査を受ける人が合格するにはきわめて困難で、更新の人でも不合格になることがありました。ところが横浜のほかに、あらたに越谷、富岡、札幌の各市内に本格的なトレーニング施設ができたことから、事前の練習を積むチャンスがふえ、いまでは初めての人でも、上記のコンバインドを普通にできるようになりました。
なかでも優秀だったのは KOSEKIクン、かなりの訓練を積んできたのは一目でわかりました。
とても初めてレベル3の審査を受ける人の動きではありませんでしたから(笑)
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1回目で合格できなかったのは なぜ?
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安全というものは、自然界に存在するものではなく、人類が作り上げた大切な文化です。
それは過去の事故を研究し、対策を立てたものに他なりません。
「人が考えて思いつく事故は、まだ起きたことが無くても、いつか必ず発生する」というマーフィーの法則は、今日ではリスクアセスメントにおいて「事故の先取り」という言葉で広く知られています。
事故ではありませんが、失敗を学んで情報を共有することも、わたしたち日本のIRATAメンバーの更なる進化に貢献できるのではないかと思われます。
さて、11月12日に行われた第49回:IRATAトレーニングのアセスメントで、レベル2の一人がなぜ一回で合格できなかったのか、振り返ってみたいと思います。それは3つ目の課題、ハンギングホールからロワーリングのコンバインで発生しました。
ダミー人形を降ろすために、ハーネスの胸部アタッチメントポイント(D環)に結んだロープの結び目が緩んでいたのです。
負荷を掛けたら締まるはずのバレルノットが、なぜ緩んだのでしょうか?
結び目をきっちり締めて、形を整えることを怠ると、バレルノットは変形し、あらぬ形になってしまいます。
これを「手抜き」といいますが、アセスメントは「安全にできるかどうか」の審査なのですから「手抜き」はいけません。
近頃はやりのロープレスキューのコンペの影響からか、スピードを重視する傾向があり、ときに安全がおろそかになることがあるようです。困ったアセッサーは、レベル2担当のインストラクターを呼びよせ、「どう思う?」と尋ねました。
そうしたところインストラクターは、(ナミ兵ですが)
「もうメジャーと言われても仕方がありません」と回答! きびしいなぁ(笑)
でもバレルノットの結び方は、レベル1で習得していなければならない技術で、写真のように緩んでしまう可能性があることから、私はちゃんとしたシーケンスで教えています。
ですから、レベル1からやり直し!と言われても仕方ないと思われます。
まあ、それはともかく当該レベル2は、最初の課題で大失敗をやらかしていました。当該レベル2、二つ目の課題でもラインを間違える不始末を演じてしまいましたから、教えた側のインストラクターの心持は がっかりポン だったと思います。
それが「もうメジャーと言われても仕方がありません」と、言わしめたものと推察されます。ご安全に!