FTGロープアクセス

  • 今年最初の、東京GCA主催のブランコ作業安全教育講習会

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    1月20日、飯田橋の都立職業能力開発センターにおいて、今年最初で今年度最後の「ブランコ作業安全教育講習会」が開催されました。
    20名の受講者は、多くは首都圏からの参加でしたが、3分の1は北海道、秋田、宮城、福島からの参加で、しかも一般(非会員)の参加が大半をしめたのが特徴的でした。

    わたしが毎回説くことは、ブランコ作業に潜む不安要素ですが、実務経験が長い人でも、どこにどんな危険が潜んでいるのか見抜けないのが実情です。
    それは、グループ討議で作業手順書を書かせると一目瞭然で、作業の仕方に精通している人が墜落防止の基礎知識をわかっていないことに驚かされます。
    安全帯を使用しても、ブランコ作業の安全確保はままなりません。

    安全な作業手順を説く山本先生の講話
    安全な作業手順を説く山本先生の講話
    事故事例を紹介し、対策を説く佐元先生の講話
    事故事例を紹介し、対策を説く佐元先生の講話
    安全パトロールで見かけた、ブランコ作業の実態を説く大山先生の講話
    安全パトロールで見かけた、ブランコ作業の実態を説く大山先生の講話

     

     

     

     

     

     

     

     

    昨年から、ブランコ作業の法制度化が事あるごとに話題に登るようになりました。
    しかし作業者がマスターしなければならない内容は思いのほか多く、ゴンドラ並みの特別教育では間に合いません。
    ブランコ作業は、ロープアクセスの水準までレベルを上げる必要があります。
    ブランコ作業はなぜ事故の発生率が高いのか…、ロープアクセスはなぜ事故発生率が低いのか、じゅうぶん検討する余地があると思われてなりません。

    ご安全に

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  • 安全パトロール3

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    高さ130mの超高層マンションのガラスクリーニングです。

    作業方法は、ロープアクセス

    作業にはIRATAの国際資格を有するテクニシャンが従事していました。

    ロープアクセスによる超高層の窓ふき

    超高層の窓ふき2

     

    ふたり並んでの作業は、万が一同僚が要救助となった場合、ただちにレスキューできるので、とても安全で、適切な作業計画のもとに行われていると感心しました。

    ご使用のモバイルフォールアレスター(墜落阻止器具)は、救助の際の二人使用を禁じた製品です。アサップのような、二人使用が可能なモノに交換されると完璧です。
    ご使用のモバイルフォールアレスター(墜落阻止器具)は、救助の際の二人使用を禁じた製品です。アサップのような、二人使用が可能なモノに交換されると完璧です。

     

     

     

     

    超高層ビルのリアルレスキューは、ロープの重さと下降距離の関係で、トレーニングセンターの訓練どうりには行かないものなので、技量を上げるために年に1回ほど、当該現場でレスキュー訓練を行うことをおすすめします。

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  • 安全パトロール2

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    欧州規格のロープアクセスの資器材が、国内の市場でも流通するようになり、トレーニングを受けていない作業者による間違った(不安全な)使用が目立つようになってきました。

    ハーネスのワークポジショニングアタッチメントに、フォールアレスター(墜落阻止器具)を連結しています。これは間違っています。墜落時、頭部が下になり、逆さまになるので危険です。
    ハーネスのワークポジショニングアタッチメントに、フォールアレスター(墜落阻止器具)を連結しています。これは間違っています。墜落時、頭部が下になり、逆さまになるので危険です。
    この墜落阻止器具はEN12841-Aの製品です。EN1891-Aのロープにマッチします。しかし写真のロープは当該規格の製品ではありません。墜落が止まらなくても、それは自己責任であることをご承知願います。
    この墜落阻止器具はEN12841-Aの製品です。EN1891-Aのロープにマッチします。しかし写真のロープは当該規格の製品ではありません。墜落が止まらなくても、それは自己責任であることをご承知願います。

    たとえば、フォールアレストアタッチメント(胸の位置のD環)に接続しなければならないモバイルフォールアレスター(墜落阻止器具)を、ワークポジショニングアタッチメント(腰の位置のD環)に接続するとか、デバイスにマッチしないロープを使用するとか、あるいはメーカーが産業での使用を禁じているスポーツ用品の使用など…

    ただ、こうした間違った製品の使用は、ベンダー側の無責任な販売も大きく影響しているものと推察されます。

    外見は同じカーンマントル構造ですが、このロープは EN1891-A の規格品ではありません。下降器具や墜落阻止器具などの規格上、使用できないロープです。販売店のアドバイスはどうなっているか、確認する必要があります。
    外見は同じカーンマントル構造ですが、このロープは EN1891-A の規格品ではありません。下降器具や墜落阻止器具などの規格上、使用できないロープです。販売店のアドバイスはどうなっているか、確認する必要があります。
    スポーツ用の下降器具を使用し、ロープの流れ防止にシャントを使用するのは、ロープアクセスでは禁じられています。でもロープがENの規格品ではないので、はなから自己責任ということでしょうか。スポーツ用品を利用したブランコ作業ですが、ペツルは、シャントの使用を禁じています。
    スポーツ用の下降器具を使用し、ロープの流れ防止にシャントを使用するのは、ロープアクセスでは禁じられています。でもロープがENの規格品ではないので、はなから自己責任ということでしょうか。スポーツ用品を利用したブランコ作業ですが、ペツルは、シャントの使用を禁じています。

     

    ロープアクセスの資器材の使用にあたっては、ブランコ作業マニュアル(全国ガラス外装クリーニング協会連合会)にも記載されているように、ちゃんと取扱説明書に従うべきでしょう。

     

    取扱説明書に記載のない、思いつきのアイディアは、自己責任であることを、よく理解する必要があります。

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