5月30日 5日間のトレーニングの成果の審査です。
8人がアセスメントを受けました。
アセッサーは K2社のジョナサンサム氏
厳しい審査をすることで、定評があります。

FTGロープアクセス
Fukuhara Training Group
-
5月30日のアセスメント 全員合格おめでとう
Posted on
by
-
リアンカー (リビレイ)…危険源にロープを接触させない方法だが…
Posted on
by
シャープなエッジは、ロープが切断する危険の源です。
高熱を発するパイプやフランジ等も、ロープ溶断の源です。
先に記したディビエイションは、こうした危険源からロープを保護するいちばん良い対策の一つでした。
もう一つ、忘れてはならない大事な対策があります。それは リアンカー
ケイビングなどのスポーツでは、リビレイと呼ばれているアレです。
リビレイは、スポーツなので、ロープ1本で、これをやります。
しかし、ロープアクセスは産業なので、ロープは2本使用します。
名前もリアンカーといい、スポーツのリビレイを隔離しています。さてリアンカーは、ロープを危険源に接触させない対策ではありますが、作業中に、まったく危険源に接触しないわけではありません。
実務では、ラージリアンカーになるのが普通で、巻き付け養生が欠かせません。
じっさいに横浜駅西口前のビルの窓ふきで、やってます。(今月から定期・偶数月)
壁面なので、歩道から勝手に見学できます。
-
ディビエイションは、ロープの損傷・切断を防止するテクニックだが…
Posted on
by
厚生労働省は、ブランコ作業や土木の法面作業など、ロープ高所作業の法制化に向けて、最後の追い込みのご様子です。
さて昨年の11月、当該法制化の関係者から、ディビエイションは、ロープの養生が必要ないのか?との質問を受けました。
ロープをシャープなエッジ等の危険源から保護する対策には、松竹梅の階級があります。
一番いいのが、ロープを危険源に接触させない方法です。
ディビエイションは、その特上の一つですから、ロープの養生は不要です。と回答しました。
危険源を「やわら」で覆うなどしてロープを保護するのは、次の階級の、上等な対策になります。
巻きつけ養生や、市販の置き型養生による保護は、並の対策です。値段もお安いそうしたところ、今度は、ロープが危険源に接触しないのであれば、ロープが1本でも安全なのではにか、との質問を受けました。
回答は、不安全なので許可できません!
ロープアクセスの ISO 22846 は、1本ロープでの作業を認めていません。
1本ロープのロープ高所作業は、世界標準に逆行します。
もし日本で認められるようなことにでもなれば、間違いなく世界の笑いものになるでしょう。
ディビエイションであっても、ロープ1本・アンカー1個に潜む高いリスクを、以下の連続写真で示します。
ディビエイションのアンカーが破断すると、作業者は後方に振られ、ロープは危険源に接触してしまいます。このリスク対策が、アンカーを2個使用するダブルディビエイションです。
当然のことながら、2本目のロープ(ライフライン)でリスクを低減させる必要があります。
またディビエイションを通過する際は、そのアンカーのカラビナを一旦外し、ロープの掛け替えをします。
力技ですから容易ではありません。
失敗すると、危険なスウィングをしてしまいます。
このリスクの大きさは、作業者の技量によって左右されます。
作業者には、十分なテクニックが求められるので、技量の審査が必要です。もしロープ高所作業で1本ロープが許されるとしたら、バックアップのライフラインが原因で、作業者を危険な状態に陥れる場合に限られるでしょう。
そのよう不安全な作業環境を、リスクアセスメントしたうえで、1本ロープを採用するのであれば、仕方がないかもしれません。
しかし、ディビエイションが、1本ロープの安全を保障するもではないことは、上に示した写真のとおりです。ご安全に