FTGロープアクセス

  • 東京GCA主催で「職長・安全衛生責任者教育講習会」が開催されました。

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    6月10日~11日 東京ビルメンテナンス会館において、東京GCA主催の「職長・安全衛生責任者教育講習会」が開催されました。
    ビルのガラス外装クリーニング業は、職長の必要な業種ではありませんが、墜落死亡災害で 会社と従業員が安全配慮義務違反の両罰規定に抵触し、書類送検される事例がいくつか発生していることから、職長教育の必要性が叫ばれてきました。
    また、ブランコ作業・ロープアクセスは、ロープ高所作業の法制化によって、これまで以上に積極的に建設現場で活躍することが予測され、職長の養成に期待がかかっています。
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    6人のRSTトレーナーで、手分けして講習を行いました。
    私はリスクアセスメントを担当しました。
    受講者は7人でした。
    受講者数が少ない分、理解度の高い講習会になったと思います。
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    補足しますが、国内では誰でも職長教育が受けられます。
    試験もありませんから、みなさん修了証がもらえます。
    しかし、ロープアクセスのIRATAにおいては、 level 3 の試験に合格して、初めてスーパーバイザー(職長)として認められます。
    IRATAの職長は、試験の難しさもさることながら、受講資格の敷居が高く、十分な経験が要求されます。
    なぜなら、現場の安全確保のキーパーソンは職長だからです。
    昨年の5月から今年の5月までの約1年間に、国内で発生したビルのガラス外装クリーニングの墜落死亡災害は、7件を数えるという異常事態です。
    国内でも、IRATAのシステムを取り入れ、職長に力を付ける必要があるように思われてなりません。

    ご安全に

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  • たった7時間で何ができるか、ロープ高所作業に係る特別教育

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    6月8日 東京GCA主催の「ブランコ作業安全教育講習会」が、東京ビルメンテナンス会館で開催され、45人の方々が熱心に受講されました。
    通常は、多くても30人の講習会です。
    れほど多数の参加者は、当講習会始まって以来の出来事でした。
    原因は、ブランコ作業の法制化の影響もあるのでしょうが、昨今、事故が多発していることから、発注者側が受注者側に対して、安全教育の受講を命じたことが背景にあるようです。

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    5月22日、東京都文京区音羽付近のビルで、ブランコ作業における墜落死亡災害が発生したばかりです。

    5月28日には、札幌市中央区内の6階建てマンションのガラスクリーニングを「乗り出し」で行っていた47歳 男性作業員が6階の窓から墜落し、お亡くなりになりました。

    安全は、お題目ではありません! 唱えるだけでは、事故は防止できません。
    安全教育も同じで、高いリスクの作業に対して、ただただ注意を喚起するだけでは埒があかないのです。
    大切なことは、工学的対策や新しい技術を教えることです。
    たった1日の講習で教えきれるものではありません。

    ロープ高所作業の特別教育の時間は、実技を含んで 7時間です。!?
    とても十分な時間とはいえません。
    労働災害が増加しないことを、ただただ祈るばかりです。

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  • ロープ高所作業の法制化で、ブランコ作業の墜落災害は減るだろうか?

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    全国ガラス外装クリーニング協会連合会は、設立以来20年にわたり陳情を続けてきたブランコ作業の特別教育対象業務への追加が正式に決定し、5月18日に厚生労働省から省令改正案が発表されたと、号外を発行し、悲願結実を喜んでいます。

    号外によれば、正式な省令改正は7月下旬で、8月以降、すべての事業者に対し、特別教育を受講させることが義務付けられるそうです。

    公布の日から1年間の猶予期間の後は、特別教育を受講していない労働者を作業に従事させた事業者には、6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられるそうです。

    さて、ブランコ作業やロープアクセスなど、ロープ高所作業が法制化されることは、当該業務に携わる者にとって、大変喜ばしいことでありますが、手放しで喜ぶのは考え物です。

    改正の内容を見ると、ガラスクリーニングのブランコ作業においては、技術的に何の改善もみられず、現状のまま… しかも特別教育は学科4時間、実技3時間の合計7時間… これでは、これまで長年、東京ガラス外装クリーニング協会が開催してきた当該作業の安全教育講習会や技能認定試験よりも時間的に劣るので、大丈夫かなぁと心配になります。

    過去10年間のブランコ作業の墜落死亡災害は、東京だけで16件も発生しています。
    この高い死亡災害の件数を減らすには、従来のブランコ作業のシステムを改めるとともに、墜落防止対策の見直しが不可欠であると思われてなりません。
    帆船時代のボースンチェアに端を発する座床板(ブランコの板)をシステムの拠り所とするブランコ作業は、すでに陳腐化の一途をたどっていますから、リスクアセスメントが必要です。
    また現行の安全帯の規格(省令)は、オンロープの高所作業は対象外ですから、使用する前に、それもリスクアセスメントが必要です。

    本気で事故を無くしたいなら、IRATAと同様のシステムを採用するのがいちばんです。IRATAメンバーは世界で9万人を超えましたが、過去の死亡災害は1件です。

    ご安全に

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