FTGロープアクセス

  • 横浜に、IRATAアーボリスト集まる

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    9月8日、秋雨前線と台風18号の影響で、大雨警報が出る悪天候の中、横浜の街にアーボリストが集まり、ツリーケアの打ち合わせです。
    作業は早々に中止で、街に繰り出しました。
    写真は、周富輝さんのお店で撮影しました。DSC08697_R
    ツリーケアは、基本的にSRT(シングルロープテクニック)で、2本ロープのロープアクセスとは似て非なるモノなのですが、IRATA技術のスゴイところは、ツリーケアにも通じる点です。
    IRATAの技術は、そのままツリーケアに運用できるスグレモノです。
    集まったアーボリストは、みなさんIRATAテクニシャン

    いま、IRATA系アーボリストは増えつつあり、ビッグロック日吉店のトレーニングにも数名のリピーターがいます。

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  • ラビットノットのリスクを考える

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    二重にロープを折り曲げ、8の字結びで結ぶと、ループがひとつできます。
    これがマニュアルの8の字結びです。
    結び方は、ダブルフィギュア オブ エイトノットですが、ダブルフィギュア オブ エイトから、さらにオナ バイトで決めると、こんどはループが二つできます。

    結策に要するロープの長さが長すぎる。
    結策に要するロープの長さが長すぎる。
    スリングを利用して、結策に要する長さを短縮する。
    スリングを利用して、結策に要する長さを短縮する。

    これをUSAではラビットノット、UKではバニーノットといいます。
    国内ではラビットのほうが一般的です。

    ラビットノットは、荷重分散ができる分、マニュアルの8の字結びより優れています。

    しかし、2個の支持物の間隔が広いと、結策に必要な長さが長くなってしまい、その分、登・下降に使用するロープの長さが足りなくなってしまうおそれがあります。
    また、2個の支持物の位置が離れていると、ループの長さの調節が必要になり、その調節が思いのほか面倒で、一旦ほどいて結びなおさなければなりません。

    実際の現場で、ラビットノットが使える場面は、思いのほか少ないものです。

    片方のループが切れてもほどけない。
    片方のループが切れてもほどけない。
    片方のループがはずれても、ほどけない。
    片方のループがはずれても、ほどけない。

     

    またラビットノットは、基本的に8の字結びですから、片方のループが切れてもはずれても、ほどけるおそれはありません。

     

    ループの長さを調節する部位を切る!
    ループの長さを調節する部位を切る!
    切断!!
    切断!!
    ロープに負荷をかけると、ほどけ始める。
    ロープに負荷をかけると、ほどけ始める。
    ほどける一方!
    ほどける一方!
    ほどける寸前!
    ほどける寸前!
    ロープがほどけて、ひっくり返った人
    ロープがほどけて、ひっくり返った人

    しかし、ループの長さ調節をする部位を切ると、ほどけます。

    ラビットノットを使用するときは、こうしたリスクをよく理解したうえで、実行する必要があります。

    ご安全に

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  • もやい結びが、危険といわれる理由

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    もやい結びには、作業中ほどけにくく、作業後はほどきやすいという利便性があり、長い間使用されてきました。
    しかし、ヨーロッパの登山・レスキューにおいて、ほどける事故が多発したため、70年代には登山のテキストから消えたといわれています。
    記憶が正しければ、93年にイタリアで開催されたクライミングの世界大会で、ある選手が、もやい結びで結んだロープがほどけてしまい、墜落して負傷したため、緊急に、残りの選手全員、8の字結びが命じられたことがありました。
    この試合には、平山ユージも出ていました。

    もやい結びは、まっすく引っ張る分にはほどけない。
    もやい結びは、まっすく引っ張る分にはほどけない。

    国内では、この事件がきっかけとなり、もやい結びが使われなくなっていきました。

    もやい結びは、結び目を折り曲げると簡単にゆるみ、数回繰り返すと、ほどけます。
    先のイタリアでの事故は、選手が何度も同じ場所を行ったり来たりしたさいに、もやい結びが繰り返し突起物に接触したのが原因といわれています。

    ループを、あらぬ方向に引っ張ると…
    ループを、あらぬ方向に引っ張ると…
    「リング負荷」でゆるむ
    「リング負荷」でゆるむ
    ほどける!
    ほどける!
    もやい結びがほどけて、ひっくり返った人
    もやい結びがほどけて、ひっくり返った人

    また、もやい結びは、ループをあらぬ方向に引っ張ると、いとも簡単にほどけます。(写真参照)
    これを文献(生と死の分岐点)では、「危険なリング負荷」といい、警鐘を鳴らしています。

    もやい結びは、命綱に使用すると高いリスクが生じるので、メインロープやライフラインの結策には不適切です。
    ロープ高所作業の改正省令により、各団体で、特別教育のテキスト作成が始まりましたが、そのテキストに、もやい結びが載らないことを願ってやみません。

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