受講者はレベル 1 (初級)が12人、レベル2(中級) が 4人で、合計16人
北海道、東北、関東、東海、関西、九州の各地から集まりました。
職業は、建設、通信、船舶、ビルメン、山岳ガイド、ペツル販売店などさまざまです。
トレーナーは 4人のlevel 3 が担当
仙台からlevel 2 のカッシー君がお手伝いに来ました。




レベル1のほうは、かなりの経験者もいれば、まったくの初心者もいますが、順調にトレーニンは進んでいます。
ここでのトレーニングは、ただいろんな技をいたずらに教えるものではありません。
なにより安全に行えるよう、徹底した訓練を行っています。
たかがカラビナ1個についても、リスクアセスメントを行います。
ロープの結び方は、要領よく、きれいに結べるシーケンスを教えます。
結索の安全の良否は、目で見て確認するものなので、「きれいな結び目」=「安全」だからです。
ロープの登・下降は、できればよいというものではありません。
腕力を消耗しない登りかた、すなわち体術を教えます。
今回の受講者は、よくマスターしてくれています。
パンプしてアッセンションが持てなくなり、腕を曲げてロープに抱きつく人は、普通めずらしくありませんが、そんなヘタッピーは一人もいません。優秀だなぁ
レベル2 も順調です。大手ゼネコンで防水工のカミと呼ばれる御年62歳のナベさんが、にこにこ笑って楽しんでいます。

FTGロープアクセス
Fukuhara Training Group
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IRATAトレーニングコース 2日目
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トーアス主催の IRATAトレーニングコースが始まりました
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4月11日から、兵庫県のトーアス(株)主催で、IRATAトレーニングが始まっています。
初日は、国内法で定める「ロープ高所作業特別教育」を行いました。
受講者には、(一社)日本産業用ロープアクセス協会が発行する当該教育修了が発行されます。
IRATAトレーニングコースに申し込まれている皆さんは、当該特別教育を無料で受講することができます。


9時から11時まで、ロープ高所作業に関する知識、メインロープ等に関する知識を大森先生(level 3)が担当し、次の12時まで1時間、私が関係法令を担当させてもらいました。
13時から16時までの3時間は、実技訓練を行い、最後の16時から17時まで1時間、労働災の害防止知識の講釈しでした。
ちゃんと法令を遵守した内容でロープアクセス全般を論じることができることを、協会トレーナー陣は誇りに思っています。
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カラビナの運用にはトレーニングが必要です。
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ロープアクセスで使用するカラビナは、ゲートオープンによる破断やロープ等が外れないよう、2つの異なる動作による機能が必要です.EN362

ツイストロックと言われる自動ロック式カラビナは、ひとりでにゲートが開いてしまうロールアウト現象や、セットしたつもりになってしまうデタッチメントというヒューマンエラーが発生する可能性があり、注意が必要です。

これらのリスクを低減するには、外れ止め装置がネジ式の、スクリューゲート式カラビナを使用するのが普通です。ただしネジには、閉め忘れるいうヒューマンエラーがあります。
スポーツ用のカラビナは、ロック機能のないものが普通で、そのため作業者の間でネジの閉め忘れが多くみられます。
ヒューマンエラーを防止するには、IRATAのような ちゃんとした協会のトレーニングを受ける必要があります。
欧州のロープアクセスは、作業者にトレーニングを義務づけています。

いま国内で開催の「ロープ高所作業特別教育」で「実技」もやらなければいけない理由は、上記トレーニングの必要性を見据えたものであることは容易に推測でします。
したがって、テキストを読んだだけで実技教を割愛するインストラクターは、インチキラクターといわれます。
