FTGロープアクセス

  • 本当はここまで対策を立てないと安全が確保されたとは言えない「墜落制止用器具」の使用

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    墜落の危険がある高いところで作業するときは、足場のほかに囲いや手摺りを設置して行うのが基本ですが、囲い又は手摺りの設置が合理的でないときは「墜落制止用器具」を用いて作業者を保護しなければなりません。
    「墜落制止用器具」は、墜落の危険から作業者を保護するための保護具です。
    ただし保護具の使用は、リスクアセスメントのリスク低減対策において、最も低いレベルの対策にほかなりません。
    「墜落制止用器具」は最後の砦で、これが抜かれたら即、墜落災害が発生します。
    したがって墜落災害を未然に防止するには、「墜落制止用器具」よりも もっとマシな対策(ワークポジショニングやワークリストレイン)を立てる必要があり、「墜落制止用器具」でグランドフォール(地面にたたきつけられること)を免れたのちの救助計画も、同時に必要になります。
    安全はご安全に

    二丁掛ランヤードは墜落制止用器具の背面のD環にセットするのが一般的だが
    胸部のD環に取り付けるのもOK この場足、宙吊りでの快適な姿勢が確保される。
    墜落制止用器具は墜落阻止時に発生する危険な衝撃荷重を6kN以下に低減するための保護具
    ショックアブソーバーが開くことにより衝撃荷重が低減される(その分 墜落距離は長くなる)
    囲いや手すりがない高所では,墜落制止用器具で作業者を墜落の危険から保護するが、墜落を未然に防ぐことは不可能…ではどうするか?
    墜落制止用器具の取り付け箇所とは異なる場所に調節型ランヤードを取り付け、ワークポジショニングを講じて墜落を未然に防止する。
    安全に完璧はない。ワークポジショニングに失敗する可能性は0%ではないし、失敗すれば墜落する。墜落した作業者は、落制止用器具によって保護される。
    墜落して、墜落制止用器具で宙吊りになると、サスペンションイントラレンスの危険があるので、直ちに救助しなければならない。
    二人のロープアクセステクニシャンが救助に向かう。
    ロープで吊り上げ(ホーリング)て、墜落制止用器具の二丁掛ランヤードを外す計画だ。
    白いロープで吊り上げ、伸びてしまったエネルギーアブソーバーに見立てた青いスリングを外す。
    スリングが外され、要救助者は二丁掛ランヤードからロープへ移り替わった。
    あとは、ホーリングシステムをロワーリングシステムに替えて、要救助者を地面まで下ろすだけ…だが
    仮にロワーリングのロープが短くて要救助者を地面まで下ろすことができなくても、下方の救助者がスナッチレスキューに替えて救助を続行することができる。
    救助は、コレがだめならアレ、アレがだめならコレ、といった次の一手を考えておく必要があり、臨機応変な行動が求められる。
    特殊な高層建築物の作業現場における救助は、消防のレスキュー隊よりも、作業チームのほうが専門でなければならないと思う。
    吊り上げと吊り下ろしの救助が容易にできるペツルのジャグレスキューキットは、ひと現場に1セットは備えておきたい救助用具です。

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  • 定例の産業用ロープアクセストレーニング

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    9月28日、ビッグロック日吉店で、定例のロープアクセストレーニングを行いました。
    北海道、群馬県、茨城県、東京都、千葉県、神奈川県から、12人のご参加を頂きました。
    来年2月1日の政令改正と省令改正により、2022年1月2日以降、高さが6.75メートルを超える箇所での作業では、フルボディーハーネス「墜落制止用器具」の使用が義務付けられます。
    産業用ロープアクセス(ロープ高所作業)でも一般の高所作業は行うので、器具の説明とリスクアセスメントを行い、事故を想定したチームレスキューの展示をしました。
    詳細については、あらためて記したいと思います。
    次回の講習会は、10月26日の予定です。
    ふるってご参加ください。

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  • 第3回特別企画ロープアクセス講習会

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    9月21日、(株)ペツルジャパン株式会社の訓練棟で、ロープアクセス講習会を行いました。
    今回で3回目となる講習会は、受講者12人で、IRATAのレベル3が一人、レベル2が3人、8人がレベル1テクニシャンでした。
    当該訓練棟は、国内では最も環境が整備されているので、普段できない大がかりなチームレスキューのトレーニングが可能です。
    参加してくれた皆さん、お疲れさまでした。
    講師のスミス君、教えるのが上手になりました。

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