レベル1は、ほとんどがロープアクセスの未経験者
アイディ アサップ アッセンション、セミスタティックロープにダイナミックロープ、カウズテールにアタッチメントポイント、フォールアレスト ワークポジショニング リストレイン、リスクアセスメントにMBL、SWL、PPE、そしてIRATAの意味… どれもこれも専門用語は初めて聞くカタカナ言葉とアルファベットで、覚えるのがたいへんです。
ロープトゥロープとリアンカーをやりましたが、単語がわからないのでインストラクターの支持・指導がうまく伝わりません。
わややんけ~
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Fukuhara Training Group
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第39回IRATAトーレーニング初日
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第39回 IRATAトーレーニング
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8月12日、39回目となるトーアス株式会社主催のIRATAトーレーニングコース初日、台風10号の接近が気になるところですが、今日も朝から晴天で、テレビでは最高気温35℃を予報しています。
猛暑の8月は、これまで避けてきた IRATAトーレーニングですが、お盆の時期でなければ参加できない人たちのために開催のはこびとなりました。
受講者は、北海道、東京都、神奈川県、愛知県、兵庫県、広島県、福岡県、沖縄県から総勢14人。
業種はビルメン、土木、パフォーマー等さまざまで、レベル1が12人(女性がふたり)で、残るふたりはレベル3の新規です。
万全の熱中症対策で、この一週間を乗り切りましょう。
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切断防止のヒエラルキー
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10年ほど前、東京都内のガラスクリーニングの現場で、ステンレス製の雨どいが危険因子となり、メインロープ及びライフラインが双方とも切断する墜落災害が連続的に発生したことがありました。(私の記憶が正しければ死亡3件、軽傷1件)
ステンレスのエッジはシャープです。
ロープは、シャープなエッジで切断します。
アルミの笠木もシャープで、繋ぎ目はとくに危険ですが、水切りの繋ぎ目は、かくれた危険因子です。
労働災害としては記録されていないと思いますが(被災者は事業主)、メインロープがスィングして水切りの繋ぎ目に当たって切れ、作業者が約60メートル墜落して死亡するという事故が千葉県で発生したことがありました。
水切りの繋ぎ目が一か所、曲がっていたのを写真で確認できましたが、ロープが切断した時に変形したのでしょう。
事故を起こした作業者は、ライフラインを使用していませんでした。
でも、ライフラインで防止できるタイプの事故ではありませんでした。
なぜなら、シャープなエッジでメインロープが切れるときは、ライフラインも同時に切れるからです。
その理由は、メインロープに及ぼす負荷が静止荷重なのに対し、ライフラインに及ぼす負荷は衝撃荷重だからです。(そして同じ危険因子と接触するから)
シャープなエッジのほかにも、コンクリートの粗い角は、ロープに対してノコギリを当てるようなものなので、切断防止の対策が必要です。切断防止で、いちばん優れた対策は、危険因子の摘み取りです。
しかし、ガラスクリーニングや建物調査の現場は、出張作業ということで、このベストな対策が合理的ではありません。
建物の場合、設計施工の段階でリスクアセスメントを行い、安全な作業環境を構築しなければなりませんが、設計者や建設業者にロープ高所作業の専門家は、まずいません。
この問題に造詣が深く、数多くの大型物件でロープ高所作業のためのインフラ設計にかかわってこられた 森山峻 先生( 旧 財団法人電気通信共済会東京支部 建築事業部長)がご高齢を理由に、ビルメンテナンス業界から引退されたのは、たいへん残念でしかたありません。二番目の対策は、ロープを 危険因子に接触させないことです。
干渉しても、接触しなければ切れません。
これには、リアンカー(リビレイ)やディビエーションといったリギング法が有効ですが、笠木及び屋上内では運用できません。
屋上内では、リギングホース(うま)といわれる架台が有効です。
この場合、架台を固定するアンカーを設置する事前の工事が必要です。
カウンターウエイト式の架台は、適切なバランスが必要です。三番目の対策は、専用の治具を作ることです。
適切な支持物がなかったり、建物の強度が不十分で、ロープの接触で壊れるおそれがある場合に有効です。上記の二番目と三番目が工学的対策で、有効なリスク低減措置ですが、事前計画とそれに伴う予算が必要になります。
早いはなしが、時間もかかるしおカネもかかる。したがって間にあわない…
そこで「ロープの養生」が、現実的対策として浮き上がってきます。ロープの養生にもヒエラルキーがあります。
安全なものもあれば、用をなさない形だけのものもあるので注意が必要です。
一番目の選択肢が合理的でないときは、二番目を検討しましょう。
二番目がダメなら三番目になりますが、二番目をすっと飛ばして三番目とか、二番三番を飛ばして四番目を選択するなどしてはいけません。
リスクが大きくなって、事故の可能性が高くなるからです。ここまでが「有効な対策」です。
効果が低く、まったく対策になっていない例を以下に示します。ご安全に