今回は、パスノットのレスキューです。
これまで パスノットレスキューは、アッセンション等を用いてループを作り、リアンカーのごとくに操作して、結び目をスルーするのが普通でした。
今でも練習はしていますが、コロナ禍前のアセスメントから、アッセンションンおよびクロールに二人分の荷重がかかると失格になるルールが採用さるようになり、アセスメントで披露することはなくなりました。
そのため、新たな手法が求められるようになりました。
その一つが、結び目をスルーせずに、まともに越える方法です。
どんな環境でも救助できる 究極のメソッドですが、パワーが必要な荒業で、うまくいく場合もあれば、いたずらに時間がかかってしまう場合もあるので、習得には十分な練習が必要です。
上手に演じるには、体重差、身長差、あるいは力のあるなし を考慮する必要があります。
また、下方のアイディの取り付け位置や、ピックオフの要領をちゃんと理解していなかったら、一撃でアイディをリリースするのは困難です。
とてもテクニカルで面白いので、トーアスのトレーニングではスタンダードになっています。
トーアスのインストラクター陣の レベルの高さを をよくご存じのアセッサーは、コレが始まると がん見せずに その場を離れます。
また過去のアセスメントでは、びっくり仰天したアセッサーがおられましたが、アセッサーでも知らない 審査に困るような技を披露しているということを、よく理解しておく必要はあるでしょう。
なぜなら、アセッサーに挑戦していると思われてしまう可能性があるからです。
事実、おかげでトーアスのインストラクター陣のレベルはさらに向上したのですが、割を食ったのは受講者諸君でした。
その時の受講者も、今ではみなさん優れたテクニシャンに成長し、現場で活躍されています。
それはともかく実際のレスキューは、短時間で終わる簡単なものでなければなりません。
それはアセスメントも同じです。
結び目のない3本目のロープを使用するなどして「するいやつだ」と笑われても、難しい方法を簡単な方法に替え、レベル1でもできるようにするほうが、望ましい選択だと思います。
ご安全に
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