体重のハンディをテクで補う

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重さ70キログラムのダミー人形を、カラビナ2個でアイボルトに吊り下げました。
これをやるには、ホーリングのテクニックが必要です。
普通は 3:1のメカニカルアドバンテージ(滑車の倍力)でやるところ、今回は1:1の等倍に挑戦です。
要は 体重55キログラムに満たないわたしに、重さ70キログラムのダミーが、はたして1:1で上がるものかどうかの実験です。

カラビナを接続するには自分の重心よりも高い位置にダミー人形を吊り上げなければなりません。

まったくもってチョロイと思っていましたが、案の定サクサク上がりました。
15キログラムの体重のハンディは、ホーリングに際しては、さほど影響がないのです。
ただ最後の最後に、カラビナをハーネスのワークポジショニングアタッチメント(重心の位置のD環)に接続するためには、逆さにセットしたアッセンション(ストッパー)を外す必要があり、さらにダミー人形をドンツキ近くまで吊り上げなければなりません。
こうなると、体重差はやっぱり大きなハンデです。が、左足のつま先と右足のひざをうまく使ってドンツキ近くまで吊り上げ、カラビナを接続することができました。

最後だけはマジックスリングに頼ったほうが楽だったかもしれません。

こんなおバカなことをなぜするのかというと、IRATAレベル3の審査の課題のひとつである ショートリンクを作る必要があるからです。
ショートリンクとは、カジュアリティ(要救助者)が カラビナ2個でボルトに吊り下がった状態のことで、この状態のカジュアリティのカラビナを外し、一緒に地面までロープで下降するテクニックが レベル3に求められています。

完成形です。

インストラクターは、このショートリンクを作ることができなければ、お話しになりません。
いろんな手法にチャレンジするのは楽しいものです。

トーアス(株)トレーニングセンターにて


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