第40回IRATAトレーニング3日目(ロープの切断防止対策)


10月23日、トレーニング3日目
昨日のエッジマネジメントで、切断の危険因子であるシャープなエッジからロープ保護する有効な対策として、ロープをワイヤースリングに替える方法を説明しましたが、それはビルのガラスクリーニングの現場で、ステンレス製の雨樋でロープが切断し、墜落災害が発生したことが何度もあったからです。
アルミ製の水切りの繋ぎ目でロープが切断して墜落した事例を加えると、私の知る限り首都圏で5件発生しています。
業界団体は 、メインロープのみならず作業者の命の綱であるライフラインまで切断したことに ただただ驚くばかりで、有効な切断防止対策を今の今まで出していません。(メインロープが切れるときはライフラインも同時に切れます)
具体的な対策は、会員各社にお任せということなのかもしれませんが、ロープをワイヤースリングに替える手法は、ビルの窓拭きのブランコ作業ではできっこないからでしょう。
受講者諸君に安全な作業手順を示すため、平場ながら展示を行いました。

斜面の下降途中に、ステンレス製の雨樋あり
メインロープ及びライフラインにワイヤースリングを接続
バイパスを作ってロープからワイヤースリングへ負荷を替える
メインロープよし
ライフラインよし
金属性の置き方養生の使用が合理的でない場合や布製の養生ではリスクが低減しない場合に有効

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