令和元年 最初のロープ高所作業特別教育講習会


大型連休が明けて 最初の金曜日(5月10日)、ビッグロック日吉店で「ロープ高所作業特別教育」講習会を行いました。
受講の依頼者はビルのガラスクリーニングの事業者で、受講者諸君はすでに東京GCAで「 ロープ高所作業特別教育 」を終了していましたが、実技をもっと知りたいということで、スペシャルな講習会となりました。
参加者は今回4人、来週4人の合計8人です。
実のある講習に、少人数は理想的です。

墜落制止用器具(アサップロック)の用法を教えました。
予備の墜落制止用器具(キャッチ)の用法を教えました。
墜落制止用関連器具(アイディ及びクロール等)の用法を教えました。
すなわち下降器具と登高器具の使い方
安全確保で肝心なのはロープの取付方法(リギング)です。
メインロープとライフラインは別々の支持物にほどけないように取り付ける、これ法律です。
しかしコンプライアンスだからといって、こんな取り付けをするのは大バカ者です。
なぜなら、メインロープが切れたら、大きなスイングが生じてしまうからです。
スイングによるリスク… 
作業環境によっては、作業者の激突や、ライフラインの切断が予測されるので不安全です。
下降する位置を調節する場合でも、同じリスクがあります。
はじめからメインロープとライフラインを別々の支持物に取り付けてはいけません。
双方のロープをまとめて、ほどけないように固定するための結索術はないのです。
あったとしても、それは個人的なアイディア(応用結索)にすぎません。
ではどうするか?
メインロープ、イフライン双方とも
索端(ロープの末端)にフィギュアオブ8オナバイト(8の字結びの一種)で輪を作ります。
そしてコネクタで、同じ支持物に、一緒に取り付けます。
そののち隣の支持物に、アルパインバタフライで双方とも取り付け、Yハングを作ります。
アルパインバタフライは3方向に負荷をかけるための結策術のマニュアルです。
これにより、メインロープが切れてライフラインにぶら下がったとしても、
危険なスイングは生じません。
Yハングには荷重分散の目的もあるので、Yの内径は90度以下にするのが理想的です。
結索術は、ロープ取り付け作業(リギング)の基本です。
しっかりマスターしてください。
ロープ上で動けなくなった同僚の救助も大切です。
下降モードのレスキューは、とても簡単です。
安全ですが、ビルの窓ふきのブランコ作業には、望むべくもない技術です。

ご安全に


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