11月24日と25日の両日、トーアス(株)主催:第33回IRATAトレーニングの審査が行われました。
アセッサーは前回と同じマークバレンタイン氏です。
24日は レベル1が5人、レベル3が 3人審査を受けました。
25日は レベル1が6人、レベル2が 2人審査を受けました。
アセスメントは、みんなが安全に行動できるか、技術は確かか、用具の使用は適切か、時間をかけすぎてはいないか、適正はあるか を各タスクに沿って審査します。
結果は、ひとりのレベル3(更新)が不合格となりました。
安全に絶対がないように、間違いをしない人はいません。
優秀なレベル3でも、審査で不合格となることがあります。
産業用ロープアクセスのみならず高所作業においては、失敗は墜落死に直結しますし、レベル3ともなれば現場の安全の全責任者ですから、同僚の命を預かる責任もあります。
したがって安易に合格させることは、不幸になる可能性を高くすることになりかねません。
むしろ厳しい審査で不合格にすることのほうが、本当の思いやりではないかと思うのは私だけではないでしょう。
IRATAの審査の不合格は、けっして恥ではありません。
失敗した課題は、将来、必ずや得意技となるからです。
合格した人も、そうでなかった人も、それぞれこのアセスメントでIRATAのスタートラインに立ったのです。
次の更新時までボーっと生きていたら、チコちゃんに叱られますよ。
最後になりましたが、御年65歳のナベさんがレベル3にチャレンジし、みごと合格されました。
日本で最高齢の合格者です。おそらく世界でも例がないのではないでしょうか。おめでとうございます。
PS:アセスメント終了後にロープの切断防止について、エッジマネジメントを行ったことを追記します。
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