産業用ロープアクセス(ロープ高所作業)では、EN- 1891タイプAの規格に適合したセミスタティックロープを使用します。
当該ロープの破断強度は、規格で22kN以上と定められており、直径11㎜の場合、メーカーが示す最小破断強度は一般的に30kNです。
たかだか作業者一人の体重で(レスキューの場合は二人ですが)切れるようなヤワなモノではないのですが、刃物との接触は危険です。
事実、ステンレス製の雨樋のシャープなエッジに接触してロープが切れてしまい、墜落死亡災害が発生してしまった事例は、東京のガラスクリーニングの現場で頻発し、話題になりました。
再発防止対策として「適切な養生の設置」が考えられましたが、「養生」を施す前に作業者が足を滑らせる等によりバランスを崩す可能性があり、ロープがエッジに接触してしまう危険性が大きな残留リスクとして残りました。
あれから9年… いまだガラスクリーニングの協会・団体からは明確な回答は出ていません(リスクアセスメントが終わっていません)が、次回のFTGロープアクセス講習会(8月24日のビッグロック日吉店及び9月21日のペツルジャパン株式会社)で、当該リスクを許容範囲まで低減した安全に下降できる方法を教えたいと思っています。
それは、ロープをシャープなエッジに接触させずに下降する方法です。
興味のある方はご参加ください。
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