ロープ高所作業が労働安全衛生規則で認められるようになってから、あっちこっちで墜落死亡災害が多発するようになりました。
理由は簡単!たった4時間の学科と3時間の実技(ロープ高所作業特別教育)で、作業に従事する・させている、からでしょう。
しかし法で定められたロープ高所作業特別教育は、安全の最低基準にすぎません。
ちゃんとISO-022846に準拠したIRATAトレーニングを受講し、国際ライセンスを取得する必要があります。
とはいえ、IRATAレベル1に合格した作業者が、即、現場で使えるわけではありません。
実作業にはレベル3テクニシャンの指揮・監督が必要です(IRATA服務規程による)
ロープ高所作業における一番の問題は、ロープ上で動けなくなった作業者の救助です。
いったん事故が発生すれば、救助が困難なのがロープ高所作業です。
消防のレスキュー隊でも救助は困難です。
1月に東京で発生したマンションの窓拭きの現場(たかだか4階建て)で、墜落して宙吊りになった作業者を助けられませんでした(一昨年の5月にも同様の死亡災害が発生しています)
したがって、高さ60mから80mの風力発電機で、消防に救助を頼むのは、同僚を見殺しにするのと同じことになります。
救助に精通したIRATAレベル3の指導もなく、レベル1の諸君だけで作業して、それで安全が確保されていると思うのは、たいへんな勘違いです。
レベル1は、リグフォーレスキューの立ち上げ方を知りません。
“風車におけるロープ高所作業の安全作業計画は、リグフォーレスキュー” への2件のフィードバック
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shin, thanks! And thanks for sharing your great posts every week!buy
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お疲れ様です。
リグフォーレスキュー良いですね!
流石sinさん。
Level 1Level 2の皆さんは、Irataなので 二人や三人でしっかり作業されておりますが、最近わかったつもりになってる方を見受けます。
Sinさんが仰る通り、Level 3にならないと見えないリスクも多々有ります。
私もLevel 2迄は、初めての現場や特殊な環境の時は、sin さん等Level 3に来ていただいたり、Level 3の方に相談し意見を伺ったものでした。
風車の事業者さんは、とても賢明な判断をされましたね。
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