欧州規格のロープアクセスの資器材が、国内の市場でも流通するようになり、トレーニングを受けていない作業者による間違った(不安全な)使用が目立つようになってきました。
![ハーネスのワークポジショニングアタッチメントに、フォールアレスター(墜落阻止器具)を連結しています。これは間違っています。墜落時、頭部が下になり、逆さまになるので危険です。](https://ftgworks.com/v2/wp-content/uploads/2013/12/6899b691b57eea3332c6ba97e75a9274-150x150.jpg)
![この墜落阻止器具はEN12841-Aの製品です。EN1891-Aのロープにマッチします。しかし写真のロープは当該規格の製品ではありません。墜落が止まらなくても、それは自己責任であることをご承知願います。](https://ftgworks.com/v2/wp-content/uploads/2013/12/6bb6b1ff59a189bc119799289a87ca19-150x150.jpg)
たとえば、フォールアレストアタッチメント(胸の位置のD環)に接続しなければならないモバイルフォールアレスター(墜落阻止器具)を、ワークポジショニングアタッチメント(腰の位置のD環)に接続するとか、デバイスにマッチしないロープを使用するとか、あるいはメーカーが産業での使用を禁じているスポーツ用品の使用など…
ただ、こうした間違った製品の使用は、ベンダー側の無責任な販売も大きく影響しているものと推察されます。
![外見は同じカーンマントル構造ですが、このロープは EN1891-A の規格品ではありません。下降器具や墜落阻止器具などの規格上、使用できないロープです。販売店のアドバイスはどうなっているか、確認する必要があります。](https://ftgworks.com/v2/wp-content/uploads/2013/12/4eb90701bf41f751d07db34f0a111099-150x150.jpg)
![スポーツ用の下降器具を使用し、ロープの流れ防止にシャントを使用するのは、ロープアクセスでは禁じられています。でもロープがENの規格品ではないので、はなから自己責任ということでしょうか。スポーツ用品を利用したブランコ作業ですが、ペツルは、シャントの使用を禁じています。](https://ftgworks.com/v2/wp-content/uploads/2013/12/76c915b466b1e635c8b2121e9a5273c2-150x150.jpg)
ロープアクセスの資器材の使用にあたっては、ブランコ作業マニュアル(全国ガラス外装クリーニング協会連合会)にも記載されているように、ちゃんと取扱説明書に従うべきでしょう。
取扱説明書に記載のない、思いつきのアイディアは、自己責任であることを、よく理解する必要があります。
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