シューさん大奮闘

それにつけても、このたびの技能審査で一番得をしたのはシューさんだったと思います。
いまだかつてない素晴らしいアセスメントでした。
シューさんは、準備万端整えてから行動を起こす慎重な人です。
レベル2ながら、実力レベル4
だからみなさん、安心して仕事をまかせられるのでしょう。
冒険心旺盛な私とは、真逆の性格です。

最初の課題:レベル1のボディチェック
間違い探しです。
二つ目の課題です。
オンロープホーリング
ダミー人形を取り込んで…おっと!
スリングを落としてしまい、ワンマイナー
どんまいどんまい、さあ一緒に下降です。
三つ目の課題です。
結び目ギリギリの位置にいるカジュアリティを取り込んで下降するもの。
※アセッサーは、結び目ギリをショートリンクに見立てているのでしょう。おそらく
ロープの途中には結び目(アルパインバタフライ)が施されています。
ライフライン側のアルパインバタフライを1メートルほど上方にスライドさせました。
下降
ラインチェンジでパスノット
アルパインバタフライを1メートルスライドさせたので、その分索端は、床面に届いていません。
索端が届いていなくても大丈夫です。
ふたり分の負荷でロープが伸びるので、ちゃんと着地できるのです。
バックアップデバイスのパスノットは着地後
おみごと!
四つ目の課題
タージリアンカー:ボトムレスキュー
カジュアリティを対岸へ搬送するもの。
はじめてレベル3には、イレギュラーな課題です。
予備のアイディを個持っているから課題が難しくなるんです(笑)
基本の装備(アイディ1個)で、これはできません。
はい、ここでワンマイナー!(合計2マイナー)
セカンドバックアップデバイスを上方へスライドさせる際、やっちまいました、鷲づかみ
ちゃんと見られていました。
イエローカードが2枚出ちゃいましたから、もう後がありません。
登っては下降、登っては下降の繰り返し
おっと、ドンツキで止まってしましました。
このままでは地面に届いているほうのロープに移れません。
目算を誤りましたね。
もう登らなくてもいいと思ったんでしょう(笑)
さらにロープを登り返します。
登れ 登れ!
下降側のアイディ、リリースです。
アイディ、外れました。
床面に届いているほうのロープに移ります。
下降!
着地:ダブルプロテクションを確認するアセッサー
はい、よくでしました。
レベル3 合格 おめでとうございます!!

第48回:IRATAトレーニング・アセスメント

10月8日と9日の二日間、今回のトレーニングのアセスメントが行われました。
アセッサーは、シンガポール在住の英国人、ジョナサン サム氏
厳格な審査には定評があります。
8日のアセスメントは、9時30分ころから始まり、終了したのは18時ちょうどでした。
氏の長時間にわたるアセスメントをよく言わない向きもあるようですが、さにあらず、このたびは かつてない丁寧さで、心揺さぶる素晴らしいものでありました。
終了時、おもわず目頭が熱くなっていたことに 我ながら驚いた次第です。
9日のアセスメントに私は立ち会っていませんが、終了は20時との報告がありました。
二日にわたるアセスメントの結果は全員合格で、失格者は一人もいませんでした。
ジョナサン サム氏から多くを学ばせていただいて受講者諸君、たいへん得をしたと思います。
私も いいものを見せていただきました。
サンキュ!

レベル3の更新者はコンバイン
ハンギングホール~カジュアリティを取り込んでワイドリアンカーの通過~パスノット
はじめてレベル3は単品
ロープ上でホーリング・ロワーリング
はじめてレベル3によるパスノットレスキュー
レベル1の審査です。
モバイルフォールアレスターの用法の審査のルールを説明しました。
ダブルプロテクションの確認
お得意のガチンコパスノット
ガン見するアセッサー
ダブルプロテクションの確認
レベル2のエイドクライミングレスキュー(ロワーリング)です。
これでいいのか?(ロープの結び方)と質問をするアセッサー
胸部のD環はバレルノット、腹部のD環はアンカーベンドでした。
バレルノットが普通です。
答えられすに黙り込んでしまったレベル2
メジャーでもくらったのかと思って、固まってしまいました。
アンカーベンドはバレルノット同様、よく締まる結びだから大丈夫、と教えるアセッサー

次は、チームレスキューの一場面を紹介します。
救助するときは、カジュアリティの状態を確認するのが大事です。
たとえば、カジュアリティとなった同僚が、計画外のアンカーを使ってワークポジショニングでもしていたら、せっかく組んだリグフォーレスキューが役に立ちません。

カジュアリティ役のレベル1をダミー人形に交換しました。替えました。
長時間の宙づりは不安全ですから
レベル2がハンギングホールをしますが、ぜんぜん上がりません。
それもそのはず、カウズテールがアンカーに接続されています!
ハンギングホールのレベル2
下降します。
カジュアリティの状態を確認します。
カウステールがつながれているのを発見!
外しました。
ロープを登り返します。
登ってホーリングの再開です。
中止です。あとは明日やりましょう。とアセッサーから声がかかりました。
ちょうど18時でした。



搬送技術:テンションラインで障害物越え

グリヨンの有効活用です。
ここではリグにショートロープを仕込んで「グリヨン」を2個つくりました。
エイドクライミングのごとくに障害物を越えます。
頭の体操

テンションラインにダミー人形を乗せます。
搬送 はじめ!
テンションラインが鉄骨に当たって屈折するので、アラミド繊維のローププロテクター、プロテックプラスで養生します。
プロテックプラスは、今年のぺツルの新製品!
グリヨンを掛けます。
カウズテールを外します。
外したカウズテールを掛け変えます。
グリヨンで吊り上げます。
吊り上げ終わり
グリヨンを緩めます。
緩めます。
緩め終わりました。
緩めたグリヨンを外します。
外したグリヨンを掛け変えます。
架け替えます。
ダミー人形、盛替え完了!

ご安全に!