ハーネス型墜落制止用器具特別教育

9月27日、 品川区にある東京都立城南職業能力開発センター 人材育成プラザ において、東京GCA主催の、第1回ハーネス型墜落制止用器具特別教育が開催されました。
フルタイムの6時間コースに7人(他協会の見学者3人含む)、0.5時間コースに約30人(協会員のみ)の参加がありました。
実技講習を考えると、参加者は6~8人が限度でしょう。
今回はうまくいきました。
10人超えたら講習の内容を薄くせざるをえません。

単語や単位を知らなかったら教科書は読めないし、講師の話もちんぷんかんぷん

まずは用語の定義です。
高所作業は足場を設置して行うのが前提ですが、足場の設置が合理的でない場合は、墜落制止用器具を用いて作業します。
一般的な作業方法は、リストレイン、フォールアレストシステム、ワークリストレインの三つです。
「墜落制止用器具」という日本語は、フォールアレストシステムの直訳です。
すなわちハーネス型墜落制止用器具➡フォールアレストハーネス
墜落制止用ランヤード➡フォールアレストランヤード
リストレイン(レストレイント)及びワークポジショニングは、まだ日本語に訳されていません。 (ロープ高所作業はロープアクセスを表す日本語 )
墜落制止用器具の使用の良否を以下の写真で示します。

OK:背部のD環に装着
OK:胸部のD環に装着
ダメ:重心の位置のワークポジショニングD環
ダメ:両サイドのワークポジショニングD環
ダメ:ラック(道具を吊り下げるループ)
二丁掛ランヤードを1本しか使わないとき、残る1本はハーネスに掛けてはいけません。
余った1本、ハーネスに掛けちゃダメ!あぶない!
墜落制止時に、ショックアブソーバーが開かないので衝撃荷重が低減されません。
ハーネスに、フックを掛けて良いところは、どこにもないのです!
コネクター専用ラックに掛けるのはOK
アストロボッドファスト国際規格適合バージョンには、コネクター専用ラックが付いています。
衝撃荷重が発生しない(墜落しない)リストレイン
作業者の行動を制限して、危険因子に接触できないようにする方法
長さ調節が可能なランヤード、グリヨンを使用しています。

ロープアクセス武者修行

HIROさんのご厚意で、施設を使わせてもらいました。
ロープアクセスは日々勉強が大事です。
さもないと、労働災害を未然に防止することなんかできません。
わざわざ札幌から横浜へ、武者修行に来られる立派な人もいます。
ボーっと生きてたらチコちゃんに叱られますよ。
シューさん、お写真サンキュです。

定例のロープアクセス講習会

9月20日、ビッグロック日吉店で定例のロープアクセストレーニングを開催したところ、北海道、茨城県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府から、9人のIRATAテクニシャンが参加してくれました。
正規のIRATAトレーニングだけでは教えきれないところを、いろいろやって、しっかり楽しんでもらいました。
10月に予定されている第40回IRATAトレーニングコースが楽しみです。