東京GCAの「第13回 技能認定試験」が行われました。

2月27日、東京ビルメンテナンス会館において(一社)東京GCAの「第13回 技能認定試験」が行われました。
主催は一応「全国GCA連合会」なのですが、肝心要の「全国」からの参加や支援はありませんでした。
で、受験者はたったの4人…
東京GCAはまじめで熱心な協会ですから、4人の受験者に対し規定のスタッフ10人で対応しました。
当然、赤字です。
まあ、それはともかく、試験内容は学科と実技(部材判別・洗浄技術・取付技術)です。
学科試験は、全員高い点数で合格しましたが、実技のロープの取り付けで見過ごしにできない不安全行動を演じた人がいて、一人不合格となりました。
おそらく、現場経験の少なさによる稚拙な行動と思われます。
次回、頑張ってください。

学科試験

部材判別

洗浄技術

取付技術

近く「安全帯の規格」の改正があり、胴ベルト型は廃止され、フルハーネスが義務化されるもようです。
垂直面用ハーネスの3種安全帯A(シットハーネス)は、胴ベルト型の規格なので、規格改正によって消滅することが予測されます。
シットハーネスが規格化されれば話は別ですが…
新規格のフルハーネスのD環が、背部の他に腹部及び胸部にも付けば、ロープアクセスが可能になります。

3種安全帯A(胴ベルト型安全帯)

壁面につり下げたブランコ台

これによりブランコ作業は、壁面につり下げたブランコ台に屋上から乗り込む必要がなくなり、安全性は格段に向上することが推察されます。
しかしこの業界の上層部には、ロープアクセス知る技術ヤは極めて少ないのが泣き所…
新しい技術には慎重です。
我が国は、急激な変化を望まない国ですから、それは致し方ないのかも知れませんが、進化する技術は誰も止めることはできません。
講習会や、今日の技能試験も、やがて新しい技術に取って代わられることでしょう。

ご安全に!

全員合格!19日のアセスメント

ジョナサン サム氏はいつも、人に考える力を求めるいい課題を出します。
そんなアセスメントによって受験者は、さらに技術向上が図られるように思われます。
18日は、レベル2及び3がことごとくドジを踏む散々な日でした。
しかし審査に落ちることは、けっして恥ずかしいことではありません。
スキーは転んでうまくなります。相撲は投げられて強くなります。
わが中島組の姐さんは、2012年に「倒木の敗者復活戦」なる応援歌をリリースしています。
審査に落ちたことで、安全に行動するにはどうすればよいのかを、心底納得できたと思います。
そして安全で確かな技術を、より一層理解できたことと思います。
その証拠に、追試を含む8人の審査が行われた今日のアセスメントでは、全員合格することができました。
東京GCAの安全教育講習会でおなじみのS先生は、レベル1からレベル2に格上げになりました。
レベル1に合格された御年65歳のリョウ先輩は、おそらく最高齢の合格者ではないでしょうか。
みなさん、おめでとうございます。
お世話になったアセッサーのジョナサン サム氏には、心から感謝申し上げます。

17日のアセスメント

2月17日、5人のレベル1と、3人のレベル2、あわせて8人の技能審査です。
シンガポールから、アセッサーのジョナサン サム氏が来日されました。
いつもどおりの厳格な審査が行われ、緊張の連続でしたが、全員合格できました。
おめでとうございます。
午前9時から始まったアセスメントが全部終了したのは夕方の7時過ぎ
雨が降る寒い一日でしたが、レベル2の人たちは汗だくになりました。
皆さんお疲れさまでした。