シャックルマンは、ジェットマンに興味津々

ロープ高所作業特別教育の実技では、いろんな下降器具の使い方を教えています。
興味深いことには、これまでシャックルを使ってきた人にジェットマンの使い方を教えると、たいへん感激するのです。
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きっとジェットマン山本インストラクターの教え方がよいのでしょう。
今年になってジェットマンは売れ行きがよく、何処のお店でも欠品状態だそうです。
メーカーさんは笑いが止まらないことでしょう。
この現象は、三つ縒りロープからセミスタティックロープへ変更する事業所が増えていることを示しています。
たしかに評判の良いエーデルリッドのロープは、このところ品薄状態が続いていました。

また、ジェットマンを使っている人に、ペツルのアイディなど安全装置付き下降器具の使い方を教えると、これまた大感激です。
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ロープ高所作業の世界標準 ISO 22846 は、安全装置付きの下降器具の使用を推奨しています。
日本のロープ高所作業も、歩みは遅いながらも、確実に世界標準に向かって歩き始めたところです。

実技講習「8の字結び」の良否

ロープ高所作業特別教育は、実技講習が義務付けられています。
もし、講師の先生が満足に結べなったとしたら、その人はインチキラクターです。
ロープの末端に輪をつくる結索といえば、ダブルフィギュアオブ8ノット(二重8の字結び)がマニュアルです。
業界で8の字結びといえば、当該結索のことを指します。
今回は、この8の字結びの良否について論じてみたいと思います。
これから述べる方法は、(一社)日本産業用ロープアクセス協会や、(一社)東京ガラス外装クリーニング協会等で採用されていますし、IRATAトレーニングでも教えています。
IMG_0185_R① きれいに結ぶこと。
② 作業余端の長さは十分(メインロープとライフラインはロープの直径の20倍ほど)出すこと。

なぜなら結索は、綺麗=安全 だからです。
離れた場所から見ても、ちゃんと8の字結びであると分かるモノでなければなりません。
IMG_0183_R③ 赤と緑、どちらに安心感がありますか?

まさか赤だと答える人はいないでしょう。
前述を繰り返しますが、結索の安全の良否は美しさで決まります。
分かりやすく言えば、赤のほうが練度が低い。
すなわち ヘタクソ

IMG_0184_R④ 赤のロープを見てください。
不安な結索には、思わずバックアップをしたくなるものです。
8の字結びの作業余端で、一つくくっています。
これを「末端処理」といいます。

しかし、これで安心するのはおバカです。
離れた場所から見たら、正しい8の字結びなのかどうか、余計にわかりにくくなってしまいました。
しかも、作業余端の長さが十分ではありません。
作業余端の長さは、8の字結びがほどけてしまわないための安全率です。
安全確保には、パートナーチェック(相互看視)が必要です。
そのため、一目で安全な8の字結びであるとわかるよう、末端処理はやってはいけません。

だいたい、8の字結びに末端処理を施してもバックアップにはなりません。
なぜなら末端処理は、8の字結びがほどけるよりも先にほどけてしまうからです。
事実、作業中にゆるんでしまい、やがてはひとりでにほどけしまうシロモノです。
もしバックアップだとしたら、先に8の字結びの方がほどけなければ理が合いません。
そんなことって、天地がひっくり返るようなことでも起きない限りありえないことです。
また、末端処理は補強になるという向きもありますが、8の字結びはマニュアルです。
マニュアルは、一つの結びで安全だから採用されているのです。
補強して安全になるような結びは、マニュアルにはなりえません。
ひとりでにゆるみ、やがてほどける末端処理が、補強になると信じる人はおろかです。
末端処理はムダです。ムダな行為はおろかです。ムダな努力を積み重ねると、やがては崩れてしまいます。
ムダなことはしない!ムリなことはさせない!ムラのある仕事は不安全!
「3M」の排除は、職場の安全確保の第一歩です。
大切なことは、8の字結びに限らず、結索は、きれいに結べるようになることです。
出来ない人は、IRATAに習いに来てください。
次回のトレーニングコースは、7月18日からの一週間です

ご安全に

6月の「ロープ高所作業特別教育」 東京GCA

東京GCAの「ロープ高所作業特別教育」は、6月はなんと8回も開催されます。
その1回目は6月1日でした。
間違いなく今月も忙しくなるでしょう。
でも、ときどき受講者さんから「ブログ見てますよ」とお声をかけられます。
こうなると、また頑張る気になる私です。
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