10月30日のロープアクセストレーニングは、8人のご参加でした。
新人3名
みなさん、スジが良かったです。
来月のIRATAトレーニングでレベル2にチャレンジするレーコさんは、難しいオンロープレスキューに挑んでおりました。
次回、ビッグロック日吉店のロープアクセス講習会は、11月13日(金曜日)と11月20日(金曜日)です。
奮ってご参加願います ♫
作業名:防水工事・シール打ち替え
作業者:IRATA レベル1 × 2名
ロープの設置:リギングプレート方式
写真の現場は、作業者がフェンスを越え、足元の不安定な狭い場所に立ち、そこからロープで下降するものです。
「フェンスを越える」ということは、「安全な場所から危険な場所へ行く」ということであり、当然のことながら、作業者を墜落の危険から保護する必要があります。
フェンスに扉があれば、水平親綱を張り、安全帯を使用して「リストレイン」を講じることができ、狭いながらも安全にトラバースできるでしょう。
しかし、もし扉がなかったら、それはとても危険です。
なぜならば、フェンスを乗り越えなければならないからです。
あなたは、どうやって墜落防止を図りますか?
3年前だったと思いますが、東京のビルの窓拭きの現場で、フェンスを乗り越えた作業者が、そのまま地面まで墜落し、死亡災害が発生した事例があります。
さて、写真の作業は、事前の現地調査が行われていません。
上記、作業環境の問題点が不明(未解決)のまま、作業者が派遣されました。
作業者は危険にさらされましたが、無事に作業を終えることができました。
結果はオーライでしたが、もし、墜落災害が発生していたら、現調なし、作業計画書なし、リスクアセスメントなし等で、工事の発注者・受注者とも、行政に責任を追及されたところです。
来年1月から、新安衛則539条が施行され、現調や作業計画書は義務化されます。
あわせて、ロープの設置計画と、作業環境の安全対策も要求されます。
これまでのような電話一本での受注・発注は、許されません。
ご安全に
IRATA認証を取得するには、高い講習費(約16万円)を払い、一週間も仕事を休まなければなりません。
この高いハードルに挑戦するには、なかなか勇気が必要です。
IRATAトレーニングは、テクニックはもちろんのこと、安全にできる方法を徹底的に教えます。
アセスメントは、テクニックの巧拙もさることながら、安全面に重点を置き、審査されます。
上手でない人でも、体力が劣る人でも、課題を安全にこなすことができれば、合格します。
しかし熟練者でも、不安全な行動は見逃されることなく、一発で落第させるのがIRATAです。
IRATAテクニシャンは、困難なロープ高所作業を、安全に遂行することが可能です。
IRATA認証は、世界のロープ高所作業に従事する者にとって、おおきなプライドです。
新安衛則539条が定める「特別教育」は、ロープ高所作業の安全の最低基準です。
当該教育の終了書は、作業を安全に遂行できる能力を証明するものではありません。
じっさい、実技3時間、学科4時間の短時間で、受講者が習得できる内容はわずかです。
必ずや近い将来、ロープ高所作業に従事する人たちに、「特別教育終了書」と「IRATA認証」の両方が求められる日が来るように思われてなりません。
また、IRATAトレーニングは、素晴らしいリクリエーションでもあります。
トレーニング初日、似合わなかったフルボディーハーネスが、最終日にはよく似合い、あなたを一端のロープアクセステクニシャンに変えることでしょう。
朝一、インストラクターが演じる難しいテクニックに、思わず引いてしまったあなたも、夕方には、生き生きとした顔で、技術習得に励んでいることでしょう。
今月のトレーニングでは、レベル1の更新に来たショータが、2日目からいやいやレベル2に挑戦させられ、怯えたり、ふて腐れたりしていましたが、4日目の午後になると、目をキラキラさせ、熱心にインストラクターに食いついていたのが印象的でした。
IRATAトレーニングは、あなたを別のあなたに作り変えること間違いありません。
次回のIRATAトレーニングは、11月23日から始まります。
チャレンジご希望者は、お早目にお申込みください。(ここをクリック)
ご安全に