9月25日のロープアクセス講習会

昨夜からの降雨、ずいぶん涼しくなりました。
久しぶりに、レイコさんとケイコさんが参加
11月に、IRATAトレーニングがあるため、練習です。
ピックオフによるスナッチレスキューの出来を確認しました。
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10月の講習会は、9日と30日に開催します。

 

 

横浜に、IRATAアーボリスト集まる

9月8日、秋雨前線と台風18号の影響で、大雨警報が出る悪天候の中、横浜の街にアーボリストが集まり、ツリーケアの打ち合わせです。
作業は早々に中止で、街に繰り出しました。
写真は、周富輝さんのお店で撮影しました。DSC08697_R
ツリーケアは、基本的にSRT(シングルロープテクニック)で、2本ロープのロープアクセスとは似て非なるモノなのですが、IRATA技術のスゴイところは、ツリーケアにも通じる点です。
IRATAの技術は、そのままツリーケアに運用できるスグレモノです。
集まったアーボリストは、みなさんIRATAテクニシャン

いま、IRATA系アーボリストは増えつつあり、ビッグロック日吉店のトレーニングにも数名のリピーターがいます。

ラビットノットのリスクを考える

二重にロープを折り曲げ、8の字結びで結ぶと、ループがひとつできます。
これがマニュアルの8の字結びです。
結び方は、ダブルフィギュア オブ エイトノットですが、ダブルフィギュア オブ エイトから、さらにオナ バイトで決めると、こんどはループが二つできます。

結策に要するロープの長さが長すぎる。

結策に要するロープの長さが長すぎる。

スリングを利用して、結策に要する長さを短縮する。

スリングを利用して、結策に要する長さを短縮する。

これをUSAではラビットノット、UKではバニーノットといいます。
国内ではラビットのほうが一般的です。

ラビットノットは、荷重分散ができる分、マニュアルの8の字結びより優れています。

しかし、2個の支持物の間隔が広いと、結策に必要な長さが長くなってしまい、その分、登・下降に使用するロープの長さが足りなくなってしまうおそれがあります。
また、2個の支持物の位置が離れていると、ループの長さの調節が必要になり、その調節が思いのほか面倒で、一旦ほどいて結びなおさなければなりません。

実際の現場で、ラビットノットが使える場面は、思いのほか少ないものです。

片方のループが切れてもほどけない。

片方のループが切れてもほどけない。

片方のループがはずれても、ほどけない。

片方のループがはずれても、ほどけない。

 

またラビットノットは、基本的に8の字結びですから、片方のループが切れてもはずれても、ほどけるおそれはありません。

 

ループの長さを調節する部位を切る!

ループの長さを調節する部位を切る!

切断!!

切断!!

ロープに負荷をかけると、ほどけ始める。

ロープに負荷をかけると、ほどけ始める。

ほどける一方!

ほどける一方!

ほどける寸前!

ほどける寸前!

ロープがほどけて、ひっくり返った人

ロープがほどけて、ひっくり返った人

しかし、ループの長さ調節をする部位を切ると、ほどけます。

ラビットノットを使用するときは、こうしたリスクをよく理解したうえで、実行する必要があります。

ご安全に